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 30年ぶりに復活した隊長の電子工作指令本部
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今作で2回目の使用になる MRF24WB0MA の概要です。[これです]

このモジュールは、IEEE 802.11b/g 及び IEEE 802.11n Draft 2.0 互換 なので、日本
でも普通に売られている無線LANアクセスポイントに、普通に接続する事が出来ます。もちろん
WPA等、各種セキュリティーにも対応しています。

DSCN0640.JPG DSCN0639.JPG MACアドレスが印刷されてます

ちなみに、我が家では Aterm WR8700N を使用しており、問題なく接続出来ています。
8年程前のモデル Aterm WR7800H にも接続出来ました。

通信速度は、送信:1Mbps 受信:2Mbps と、さほど早くはないのですが、PICマイコンから
使うには十分です。
消費電流は、送受信や出力設定により、85mA~154mAですが、通常、110mA 位です。

現在はMicrochipの製品となっていますが、無料配布されているTCP/IPスタック(ドライバ
に相当するプログラムも含まれている)を用いる事で、簡単に無線LANを使う事が出来ます。
PIC18, PIC24, dsPIC, PIC32 がサポートされています。Microchip Application Libraries

価格は¥2000 程度(Microchip-DIRECT)です。
ただ、日本ではビギナー向けに販売している所は今の所無いようで、海外通販で手に入れる
しかないです。
本家 Microchip-DIRECT で購入するのが一番安いのですが、なぜかPICと違って在庫状況
がはっきりしていません。私が購入した時は、3ヶ月待ちと表示されていたのですが、2週間程
で届きました。ちなみに、MOUSER ELECTORONICS で購入した時は、3日で届きました。

下は、PICとの接続方法です。

HR013.png

本作での回路ですが、周辺回路は特に無く、単にPICとSPI接続しているだけです。
HR012.png 

L5とC31は、オーディオへのノイズ防止のためのものなので、オーディオが無い機器では不要
です。R20は、PICのポートが不定状態の時(起動直後など)に安定化させるものです。
唯一、必須といえるのはR21です。MRF24WB0MA のINTピンはオープンドレインになって
いるので、このプルアップは必要です。(データシートでは、4.7K が使われていますが・・)
パスコンのC20とC21は入れるとして、最低限としては、この3つの部品で済むという事ですね。

MRF24WB0MA の SPIクロックの最大周波数は25MHz程度のようですが、本作では下記の
クロックで通信しています。
・Internetラジオ: 4MHz (消費電流を抑えるため低いですが、実際これで十分です)
・FTPServer用モード: 20MHz

ソフト的には、HardwareProfile.h にて、ポートの割付等の定義を行います。
WF_Config.h にて、SSID等の無線LANに関するデフォルト設定を行います。
TCPIPConfig.h にて、TCP/IPとスタックの設定も必要です。
初期化時には、StackInit() をコールし、必要に応じて設定ファイルから各値をロードします。
後は、StackTask() と StackApplications() を定期的にコールしながら、自分のプログラムを
実行するような作りにすれば良いです。

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隊長

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