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結果から先に言うと、効果絶大といったところです。
まぁ今回の場合は、グリスの効果もさる事ながら、余計な熱抵抗を取り除く事になった
ため、その効果も大きいと思います。
改良前は、
アイドル時で60℃程度、ネットしているだけの時でも65℃~90℃(室温24℃)
だったものが、改良後は、
アイドル時で45℃程度、ネットしているだけの時でも46℃~64℃(室温22℃)
と、予想を超える効果を得る事が出来ました。
●温度計測に使ったツール:HWMonitor
まずグリスですが、最近ではおなじみ白いシリコングリスだけでなく、値段は高いが
熱伝道効率が良いというシロモノも普通に売られているようです。
せっかくなので、白いシリコングリスよりちょっとよさ気な、シルバーグリスなるモノを
使ってみる事にしました。
favori のシルバーグリス1.5g ¥650
これは、超微粒子純銀を含んでいるらしく、つまり金属が含まれているので熱伝導率
がイイという事なのでしょうか。
ちなみに、油っぽいので、手に付くと石鹸じゃないと取れません。シリコングリスのように
乾燥して劣化したりすることもなさそうです。
三端子レギュレーターやパワートランジスタ等の取り付けでも使えそうですね。
まずヒートシンクを外します
あ!
右側がヒートシンクですが、前回アルミ箔のようなと言っていたものの裏に、熱で溶ける
タイプの固形グリスが仕込んであった事が判明しました。
周りの黒い四角いのは、念のための絶縁シートのようです。
溶け出した固形グリスがCPUにも少し付いてしまっています
やっぱり厚めのアルミ箔のようです
この下は、銅のヒートパイプになっています。
つまり、CPUとヒートパイプの間に、アルミ箔と固形グリスがサンドイッチされていて
CPUは、アルミ箔に接触しているだけの状態です。
しかもこの固形グリス、溶けてはいますが量が多いため、結構分厚いです。
これでは明らかに熱伝導効率悪そうなので、思い切って捨てることにしました。
アルミ箔をはがし、固形グリスを削り取る
ヒートパイプの銅面をホーミングで磨く
水拭きしてきれいに拭き取ります
ヒートパイプに溶接されている銅面を綺麗に露出させたら、後はCPUにグリスを盛って
ヒートシンクを元通りに取り付けます。
少し多め?
グリスは注射器入りですが、少しだけ出すというのが結構難しいです。
まぁ、かなり柔らかいグリスだったので、少しくらい多めでも大丈夫でしょう。
MP67-Dのマニュアルには、ここら辺りについては一切記述されていませんでしたが、
これは良くないですぇ。。
放熱性に優れたヒートシンクとかってアピールしているわりには、大きなマイナスポイント
ではないかと思います。
これから組み立てる方は、固形グリスを溶かす前に措置してみてはいかがでしょうか。