忍者ブログ
 30年ぶりに復活した隊長の電子工作指令本部
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

性能等に関する検証を行った結果です。

DSCN0658.JPG  SDS6062 は健在です

【波形】

①純粋にアンプだけの入出力の波形です。
ただし、負荷をつなぎ忘れてしまいました。無負荷時の波形なので余り意味がないかもです。
気付いた時は組み立て済みだったので、断念します。
(赤:入力 黄:出力)

7abd059a.png 10KHz SIN   9d617f6c.png 10KHz SQU

53fb3859.png 100KHz SIN b4ddd4db.png 100KHz SQU

3b48e1a3.png 1MHz SIN 10KHzの時と殆ど変わらないです

bd424af7.png 10MHz SIN さすがにへたってます

1MHz がこれだけ増幅できるのであれば、AM中間周波数455KHzをそのまま突っ込んで検波
ダイオードを通せば、そのままAMラジオになる?かも知れません。(本当?)

②電子ボリュームシリアルコントロール
LM1972M のシリアルラインの波形です。0/1両チャンネル分です。ご参考までに。
(赤:pin11 DATA-IN 黄:pin 9 CLOCK)

49e987d8.png ノイズ防止のダンピング抵抗は効いているのでしょうか・・

③PICのXTAL発振立上り波形
本作の回路では、PICの8MHz クリスタルに接続している2つのコンデンサの容量が異なる事
にお気づきでしょうか。
データシートによれば、OSC2 ピン側の容量を若干多くする事で位相差が発生し、電源投入
時の、発振開始がより早く安定するとの事です。なので、22pFと33pFを使っています。

c266cd36.png 同時に電源ラインも出せばよかったですね・・

④AMラジオ

・中間周波数の出力(Q30のコレクタ)
HR10G.png 455KHz の波形なので音声波形は判らないです

・検波直前(D19のカソード)
HR10E.png 上の信号を縮めて表示したようなもので、音声が見えます

・検波直後(D19のアノード)
HR10F.png 片側のみが抽出されています

・局発信号(Q28のエミッタ)
HR10B.png 1.77MHz  400mVp-p の出力が得られています

⑤AM局発周波数カウンタ

・局発信号FETバッファ入力(Q31のソース)
HR10B.png C82(10pF)を通過した後の信号です

・局発信号FETバッファ出力(Q31のドレイン)
HR10C.png 歪んでいますが、650mVp-p の出力になっています

・局発信号PIC入力(pin 48 T1CK)
HR10D.png 2SC1815GR の増幅で飽和し、3.3Vの方形波が得られました

【消費電流】

測定条件として、無操作・消灯時(点灯すると+8mA)

・FM:72mA
・AM:65mA
・NR:170mA
・MP:90mA
・IN:55mA、 WiFi接続時は195mA
 
【ノイズについて】

オーディオのノイズですが、MP3でもインターネットラジオでもFMラジオでも、スピーカーでは
まず聞こえる事はありません。
しかし、超高感度なヘッドホンをつなぎ、ボリュームを上げて聴いてみると、かすかに確認出来
るノイズはあります。

インターネットラジオ時:
 MRF24WB0MA 由来のノイズが、ボリュームを上げると、無音時にかすかに聞こえます。ただ
 音楽が流れると鼓膜が破れそうなくらい大音量になり、ノイズどころではない・・位小さいです。
 尚、電池がへたってくるほど、ノイズ音量は大きくなります。

ボリュームの操作時:
 こちらも、ボリュームを上げて無音時にやっと小さく聞こえる位ですが、ボリュームを操作す
 るとシリアル制御のノイズが、ジッ・ジッ とかすかに聞こえます。LM1972M のポップノイズ
 ではなさそうです。

ホワイトノイズ:
 非常にかすかに聞こえますが、これもスピーカーでは聞こえる事はないです。

いずれにしても、問題ないレベルに抑えられているので安心しました。

次に、ポップノイズについてです。
電源ON時は、リレーで制御しているので当然ノイズは聞こえませんが、試しにリレー制御を
なくしてみると、小さくボコっとする感じです。これなら、リレーの音の方が目立つので、人に
よってはリレーは要らないと思われるかもしれません。個人的には、リレー音の方が心地良い
ので、現状のままにしています。
電源OFF時は、非常にかすかにボコッとする感じで、スピーカーに耳を当てないと聞こえま
せん。つまり、普通に使っていても聞こえませんので全く問題ありません。

後、ラジオの電波ノイズですが、FMでは特に問題ありません。
AMでは、チャンネルによってはLCD由来のノイズが入っている気がしますが、視聴を妨げる
程ではないです。
ただ、スイッチングACアダプタを接続すると、もう使えないくらいノイズだらけになります。
アダプタをトランス式にするか、、まぁAMラジオだと電池も長持ちするので、特に不便では
ないでしょう。(てか、たまーにしか聴かないですし)

【おまけ:OLED ディスプレイを使ってみました】

デジットに行った時、良さ気な表示器を見つけました。本作で採用するつもりで一目ぼれ購入
してみたのですが・・

DSCN0677.JPG WinSTAR の WEH000802ABPP5N00000 長い名前だ

この表示器には、DC-DCコンバータが載っていて、ノイズがひどいようです。
しかし、ピン配列や制御方法は LCD-09052 とほぼ同じで(**系なのでというやつです)
初期化を少しだけ変更するだけで良さそうだったので、とりあえずノイズ対策してつないで
みることにしました。

DSCN0684.JPG ノイズ除去用のインダクタと47uFチップコン

お~、なんと美しい・・
自ら発行するOLEDだけあって、素晴らしいコントラストと表示スピードです。

DSCN1015.JPG OLED  DSCN0682.JPG STN液晶

しかーし、、色々検討した結果、残念ですが今作では見送る事にしました。
・電源ノイズを完全に除去するには、インダクタと1000uF 程度の電解コンデンサを必要とする。
・電波ノイズもやや多く、AMラジオに若干影響する。
・4Bitモードでは、自らのノイズの影響により、初期化が失敗しやすい。
・LCD-09052 に比べ、消費電流が大きい。

それにしても、素晴らしい発色で、全色揃えたくなる一品でした。

拍手[0回]

隊長

Copyright © [ The 電子工作 ] All rights reserved.
Special Template : 忍者ブログ de テンプレート and ブログアクセスアップ
Special Thanks : 忍者ブログ
Commercial message : [PR]

PR