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前作のInternetラジオ製作で、電池で動作して持ち運べるインターネットラジオは非常に有用だという事がわかったので、もう一度まじめに?魅力的な?Internetラジオを作ってみる事にしました。
それが今作の eneloop4本で動くフルデジタル無線LANインターネットラジオ です。
前作ではアナログラジオも付いていましたが、今回はインターネットラジオと、MP3やAAC等のファイルプレーヤーに特化しました。
eneloopチャージ機能や、FTPサーバー等は前作同様そのまま搭載していますが、目玉はデジタル入力D級アンプを採用した点です。
当初真っ先に思いついたのが、VS1053b の音声出力を、秋月のキットでも評判のD級アンプ TPA2001D1 で増幅するという構想でした。しかし、色々と考えているうちに、VS1053b 内のDACで一旦アナログ信号にした後、D級アンプに入力する事が非常に無駄な事に思えてきて、せっかくデジタルなのだから、アナログ信号にせずにそのままD級アンプに入力する事は出来ないのか?そのようなICは存在するのか?という疑問から始まりました。
そのようなICがあったとしても、日本では手に入らなさそうな気がしたので、DigiKey でD級アンプを探してみると、あるわあるわ、いろんなD級アンプが売られています。ここでは、TPA2001D1 も¥260で手に入ります。
しかし、条件に合うD級アンプはなかなか見つかりません。
[ 条件 ]
・低電圧(eneloop 4本)でも動作する事
・ビギナーがハンダ付け出来る事(BGAパッケージとかではない)
・デジタル入力である事
あきらめかけていた矢先にようやく、TAS5717 (約¥400) というD級アンプを見つけました。
・D級アンプでは評判の、テキサス・インスツルメンツ社製
・デジタル入力で、電源電圧は最低4.5V
・電源電圧によるが、最大出力は10W
・ヘッドホン用に、PWM出力と、カップリングコンデサ不要のドライバアンプ付
・ボリュームやミュートは勿論、他にも色々と多機能
当然即決です。それに、これ以外に条件に合うものは見つかりませんでした。運が良かったです。
次に、デコーダーの方です。
デジタル出力可能なものを探しまくりましたが、手頃なものがなく途方に暮れていた時に、何気に見ていた VS1053b の内部ブロック図に I2S の文字と外部へ向かう矢印が・・・。
VS1053b からI2S出力が出ています
!?と思い調べてみた所、デジタル出力可能だったのですね・・という次第です。
音質を大きく左右するケースとスピーカーは、前作以上に投資しました。
スピーカーは、Wavecor FR070WA02 (7cmフルレンジ、ネオジウム、8Ω) を使ってみました。¥8700もする贅沢品?です。(現在はネオジウム不足で¥10000 程度に値上がりしています)
Wavecor FR070WA02
前作で使用した 5cmフルレンジの Peerless 830970 に比べると、当たり前ですが中低音の豊かさは格段に上です。
前作では、プラスチック(ABS樹脂)ケースの箱鳴りが少し気になったので、今回は木製ケースにしてみました。詳細は後ほど紹介しますが、ネットで加工販売している 府中家具.comさん 等から木材を購入して、木工に精を出しました。こんな事までやったのは、中学生の時にバスレフ型スピーカーを自作した時以来です。
それに、デジタル入力アンプどころか、D級アンプの製作も初めてだったので少々不安でしたが、運よく一発で鳴ってくれました。
手作り両面基板
放送局は無数にあるようですが、隊長のお勧めもあり、SKY.FM という所をメインに使っています。
ここでは、無料で主に 96Kbps の MP3 等を視聴できま。
現在は、一ヶ月¥400程度を支払って、最高レベルの音質である AAC-HE(128Kbps) のストリームを聴いています。もちろん音飛び等せず、完全実用レベルで視聴できます。
他にも WMA 等、色々フォーマットはありますが、さすがに256KbpsのMP3では音飛びが発生するようです。
まぁ、AAC-HE(128Kbps) で十分ですね。 普通の人間ならMP3(256Kbps) と、音質的な違いは分からないと思います。