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 30年ぶりに復活した隊長の電子工作指令本部
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工作を復活して、約2年が経ちました。
丁度1年前、初めて PICで無線LAN に挑戦して無事成功したのですが、このPIC+無線LANで
もっと他に何か出来ないかと思い、高音質なインターネットラジオを作ってみました。

HR004.JPG HR001.JPG 

ただ、それだけではなんとなく物足りない気がしたので、他にも色々と凝ってみました。
まず、一応ラジオなんで、インターネットだけでなく普通のラジオも聴けるようにしたい・・。
ということで、RDA5800C を使用してFMラジオも聴けるようにしました。
さらに、どうせならAMラジオも聴けるようにしよう・・という事で、6石スーパー相当のAMラジオも
聴けるようにしました。あえてICを使わず、例の赤黄白黒のIFTコイルを使い、デスクリートで組
んで、これをPICからデジタルチューニング出来るようにしました。

さらにさらに、せっかくデコーダーが載っているので、microSDカードを内臓しMP3プレーヤーと
しても使えるようにしました。
ついでに、microSDの内容を編集しやすくするために、FTPサーバーを組込んで、PC上の
FFFTP等のクライアントからファイル操作出来るようにしました。設定ファイルも編集できます。

そして音質にもこだわってみました。
音質に一番影響する部品といえばスピーカーですが、Peerless 830970 という メタルコーン
5cmフルレンジのユニットを使ってみました。小さいにもかかわらず1個¥2500 もしましたが
後で隊長から怒られるのを覚悟で購入しました。
HR007.JPG Peerless 830970
 
出力アンプは、HiFiオペアンプの OPA2134PA と、後段にインバーテッド・ダーリントンを採用
したダイヤモンドバッファ構成の半ディスクリートアンプとしました。一部の電解コンデンサは
オーディオ用です。また、ポップ音防止の為のリレーまで付いています(省電力特殊制御)。

HR005.JPG HR006.JPG 手作り両面基板

無線LANモジュールには MRF24WB0MA を使い、デコーダには VS1053b を使いました。
PICには、RAMが128KB載っている PIC32MX695F512H (64pin) を使っています。

これらを、ベットルーム等に持ち運び可能なように小型のケースに組み込み、eneloop 7本で
駆動するようしたのですが、サイズの制限から単4型しか使えず、つまり電池があまり持たない
ので、ACアダプタでも動作出来るようにし、充電機能も搭載しました。
ちなみに電池の連続稼動時間は、インターネットラジオ視聴時(170mA)で約4時間です。

他には、外部入力をつけたり、ソフト的にはフェードアウトオフタイマーを付けたりです。
HR002.JPG HR003.JPG 

PICで無線LANのスピードがストリーム再生に追いつくのだろうかとか、AMラジオがノイズだらけ
にならないだろうかとか、心配な点は多々あったのですが、結構うまく出来ました。
まぁまぁの出来だったので、高いスピーカーを許可なく買った事についても大目に見てもらう事が
出来ました。

使用したケースは、これでないとダメと言われていたもので、小型で色・質感は良いのですが
エンクロージャーとしてはあまり良くはありません。それでも、NJM386BD+安物スピーカーを
使用したHoneyBox
とは次元の違うハイクオリティーな音を聴かせてくれます。

とまぁ、、色々やってしまいましたが、アナログ要素からデジタル要素まで広く含んでおり、電子
工作として作り応え十分で、大いに楽しめました。

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隊長

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