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 30年ぶりに復活した隊長の電子工作指令本部
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スピーカーは、モニターオーディオの R90HD を使用しました。

★音質
まずは、総じて合格です。すばらしぃー!emoji
前作と聞き比べしてみても、今作の方が優れています。
特に、まるで目の前で演奏されているかのような臨場感・生々しさが伝わって来る所は、思わずうっとりしてしまいます。

なお、表現力が高く音楽ソースの良し悪しが露骨に出るので、評価には注意が必要です。

★ノイズ
電源を入れた時のポップノイズは全くもってありません。いくら耳を近づけても聞こえません。
リレーを使ったアナログアンプでも、ONになった瞬間、微かに「チッ」位は聞こえるものですが、ここまで全く聞こえないアンプは初めてです。

アイドル時のノイズですが、これもまた非常に低い。静かな夜に、ツィーターに耳を近づけてやっと微かなホワイトノイズが聞こえる程度です。(年老いて耳が悪くなったか?)
当然、ヒスノイズ、あらゆるノイズ、何にもありません。
電源を入れると、静寂の中から音楽が鳴り響きます。

★アンプ出力の波形
VS1063a の正弦波信号を、ボリューム -0dB(最大音量)で出力した時の波形です。


約 ±10Vp-p の振幅が得られていますが、上下が少しクリップしています。
実際の信号はテスト信号と違い、ここまで振れる事は殆どないので、丁度良い具合です。
よって、ゲインもこのままとしています。

ボリュームを少し絞った時の波形です。

PWMの名残が僅かに観測できます

★安定化電源の検証
本作の安定化電源回路と、ローノイズで高速過渡応答性能を誇る(と宣伝されている)レギュレータ LT1764 を比較してみました。
同じサイズの基板にきちんと実装して、なるべく同じ条件(出力コンデンサの容量や配線、測定箇所等)で計測しました。

 本作回路   LT1764 実験版

⇒ リップル除去率
1KHz,10KHz にて、2Vp-p の変調をかけた電圧を入力し、どの位安定した電圧が出力されるかどうかのテストを行います。
うちのオシロでは環境ノイズ等で正しく測定するのは難しいので、ヘッドホンで可聴域の音を観測する方法で検証しました。
ちなみに、これは割とお勧めの方法でもあります。

LT1764:
このICは、リップル除去率はさほど高くはなく、宣伝文句にもありません。
データシートでは、10KHzで約40dBとありますので、やや低い性能です。
実際、小さくですが「ピー」と聞こえます。
100KHz入力時では、出力に数十mVの波が観測されました。

本作回路:
全く聞こえません。いや、聞こえる気もします・・という位です。
可聴域では、リップル除去率としては80dB以上はあると思われます。
100KHz入力時では、出力に数mVの波が観測されましたが、問題ないレベルです。

⇒ 過渡応答性
パワートランジスタと、0.5Ωのエミッタ抵抗で電子負荷装置を制作し、ファンクションジェネレータの各波形にて、約2Aの負荷変動を与えました。
黄色のCHが負荷変動を表しています。0.5Ωの両端で計測したので、上側が 2A、下側が 0A となります。
※環境ノイズやオシロ自体のノイズ、トランジスタ歪による負荷波形の乱れはご容赦を・・

【1KHz 正弦波】
 本作回路   LT1764

【10KHz 正弦波】
 本作回路   LT1764

【10KHz 方形波】
 本作回路   LT1764

本作回路の応答性能ですが・・え?こんなに一定な事ってある??
最初は、プローブが外れているのではないかと思いましたが違いました。
後で立ち上がり時の部分を拡大してみると、非常に小さなリンギング(数mV、50MHz程度)が観測できました。勿論、この程度なら全く問題ないでしょう。

【100KHz 正弦?波】
 本作回路   LT1764


高速過渡応答に対して最適化されているという LT1764 がこの程度だとは思いませんでした。やはり、データシート等のうたい文句は、うそではないにしろ過信しない方が良さそうです。

⇒ 残留ノイズ
これもうちのオシロでは測定限界下なので、ヘッドホンで聞いてみました。

LT1764:
ローノイズが宣伝文句にもなっています。
データシートでは、40μVRMS(10Hz~100kHz)とありますので、確かにローノイズな方です。
それでも、「シー」というホワイトノイズが聞こえます。また、負荷を掛ける程に音量も上がります。

本作回路:
どんなに耳を澄ましても何も聞こえません。
負荷0A~3Aの間のどこでも全くの無音です。こうなると電池に繋いでいるのと同じです。
本物のスーパーウルトラ超低ノイズです。正直、これ程になるとは思っていませんでした。

他にもいくつか実験してみましたが、どれも LT1764 を上回る性能である事が確認できました。
客観的な事実に基き「電圧が安定している=良い」という結果が得られましたので、安心してアンプに接続できます。
これで、根拠のない噂や先入観等に左右される事もありません。

★放熱量について
普通に使っている場合は、長時間の連続使用であってもケースが温かく感じる事はありません。

試しに、スピーカーの代わりにダミーロード(8Ω 10W)を接続し、VS1063a の正弦波を最大音量で数分間再生してみました。
ダミーロードは触れない位に熱くなるのに、TAS5760 はほんのり温い程度です。
40MHz駆動の PIC32MX695F512H と同程度です。さすがに高効率です。

Q5(2SA1941)と放熱器はかなり熱くなります。このまま続けると触れなくなるかもです。
但し、普通の音楽だと、最大音量でもここまで熱くなる事はなく、温かくなるだけですので実用上は問題ないでしょう。

後、DC-DCコンバータ(OKL-T/6-W12N-C)も、ほんのり温かい感じでした。

今作は、今までの中で一番良い出来だと思いました。
自分でも大変満足しています。

 

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